●江戸和本●井蛙抄 頓阿作 宝永6年 村上清三郎 歌学 歌論書

井蛙抄（頓阿） ★ゆうパック着払い【判型】半紙本6巻5冊。縦223粍。【作者】頓阿作。【年代等】延文5年～貞治3年頃作。宝永6年8月再刊。［大阪］村上清三郎ほか板。【備考】分類「歌学」。『井蛙抄』は、中世の歌論書。頓阿著。6巻。鎌倉時代最末期の執筆かとされる巻4を上限に、延文5年（1360）を軸とする前後数年の間に書き継がれて成立したと考えられている。内容は、巻1風体事、巻2取本歌事、巻3制詞事、巻4同名々所、巻5同類事、巻6雑談から成り、各事項に関して古来の和歌・歌学書・歌合判詞などを豊富に引き、また例歌を挙げている。特に巻6の雑談は二条為世・同為藤をはじめ当時の有力歌人からの聞書で、その歌話や逸話を多く集めており、歌壇の状況を知るうえで重要な資料を提供している。頓阿門流に伝えられて重視されたらしく、伝本は多い。特に百条から成る巻6は伝本によって条数が離合し、62条の本、63条に37条を加えた本、末尾の38条の本などが伝存するほか、巻6を独立させた『水蛙眼目（スイアガンモク）』と題する伝本（『群書類従』和歌部など）や板本もある。『続群書類従』和歌部、『日本歌学大系』5などに収められている（国史大事典）。★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、33,000円（宝永板、6巻5冊）～104,500円（慶安板、6巻2冊）】。商品の情報カテゴリー : 本・音楽・ゲーム > 本 > その他商品の状態 : やや傷や汚れあり発送元の地域 : 埼玉県